こんにちは~ ゆるかわです。
昨年、何とか母の携帯電話を解約できました。
すんなりは行かず、時間がかかりました(今はもう携帯電話のことすら忘れています)
認知症の人の携帯電話を解約するまでの手続きはやや面倒です。
私の体験談ですが、同じようなことで悩む方の参考になればと思います。
- メールが怪文書には要注意!
- 携帯電話への執着
- 認知症の人が携帯電話を持つと困る事実
- 解約の時期を見計らっていた
- ドコモのシステムはわかりにくくて不便
- 契約者が誰なのかは重要
- 認知症の人の所有物の解約は難しいという現実
- まとめ
メールが怪文書には要注意!
私が結婚してからは母とはお友達のように仲が良く、よく携帯電話で話したりメールしていました。
しかし、私の子供が大きくなり子供の行事や、仕事の時間がだんだんと増えて来るにつれ、母との会話が減っていったように思います。
それでも私一人で、最低でも2~3か月に1回は実家には顔を出すようにはしていました。
しかし、ある頃から母との会話がなんだかつまらないな、と感じるようになりました。
完全に話が合わない、会うたびに同じような話をするし、怒りっぽいし素直さがない、
いやな感じのばあさんになってきたな~と思っていました。
今思えばその頃から始まっていたのかもしれません。
ちょうど、子供や孫と会う機会が減ってくるそんな時期です。
孫が小さいうちはよく遊びに来てくれたけど、中学高校にもなると遊びに来なくなるというのは両親にとってはきっと寂しいことだったでしょう。
そして、認知症を疑うちょっと前の母のメールの文はなんだか怪文書でした。
ちょっとした誤字というレベルではなく、怪文書。
怪文書には要注意です。
認知症が知らず知らずのうちに進んでくるとガラケーやスマホの操作が出来なくなってくるということです。
携帯電話への執着
母は認知症と診断されてからも、ずっと携帯電話を離しませんでした。
充電することへのこだわり、いつも電話帳を開いたりカメラを使ったりして触っていました。
夜、寝るときもお守りのように携帯電話を持っていましたね。
いろいろなことをして何かを思い出そうとしていたのかもしれません。
何か変だな、と思っていたのでしょう。
本当は解約させたかったのですが、この時期にそれをさせるのは逆効果だと判断し、しばらく様子見をすることにしました。
認知症の人には無理やりなことはしないのが鉄則だからです。
認知症の人が携帯電話を持つと困る事実
はじめのうちは、電話を掛けたいけどうまく操作が出来ない、メールの文が変!というレベルなのですが、認知症が進んでくると用もないのに電話をかけまくるようになります。
母の電話帳に入っているのは、母のお友達がほとんどですから、母がお友達にワンギリすると、だいたいは相手の人から折り返しかかってきていました。
自分が掛けたから、相手の人から掛かってきているのに、「元気?うんうん」と適当に話を合わせているといった感じです。
私や父、孫(私の子供)へは一日に何度もかけてきていました。
子供たちには、「ばあちゃんから掛かってきてら、適当に1分くらい話してあげて」と頼んでいました。
色々な人から頻繁に、母の携帯に折り返し電話がかかるようになってきました。
母がコールしているからです。
母から電話が何度もかかって来ると、家まで文句を言いに来る人も計3人いました。
その人には、私が対応しました。
丁重に謝罪しました。
解約の時期を見計らっていた
母の携帯の電源を切ってみたりもしました。
「ちょっと調子が悪いから直してあげるから見せて」と言って、その時に電話帳に入っている人を少しずつ削除していきました。
母が電話を鳴らしても問題ない相手、身内・親戚・母の一番の親友だけを残して最終的にはほぼ電話帳から削除しました。
そして解約の時を見計らっていました。
ドコモのシステムはわかりにくくて不便
もういいだろう!解約しようと決めてから、早速近くのドコモショップへ行きました。
両親が携帯電話を買った店です。
解約のやり方・手順を確認しようと、ドコモのフリーダイヤルにかけるも、最寄りのドコモショップへおかけください、と表示されます。
そこで、近くのドコモショップに電話したのに、何度かけても電話に誰も出ない!!
だから直接店に行くしかなかったのです。
入り口の受付の人に「親の携帯電話を解約したい、親は高齢で来店できないので私が代わりに手続きしたい、出来ますか?」と尋ねると
「手続等は予約制になっているのでまずは予約を取ってもらう必要がある」と言われました。
そこで予約をとって数日後に再び来店しました。
30分ほど待たされてやっとカウンターに呼ばれました。
そこでしたことは、
母の携帯電話の契約者が誰なのかを調べること
契約者の委任状が必要であり書類を渡されたこと
だけです。
「前回わざわざ来店しているのに、予約だけさせて帰らせて、また今日も書類持ち帰りですか?」とさすがに文句言わせてもらいましたよ。
1回目の時に書類だけでも渡してくれたらいいのにな、ということです。
仕方なく、再度予約し委任状と契約者本人がわかるもの(身元確認)を持って来店しました。
解約するだけなのに合計3回の来店ですよ!
解約させたくないのか?と思ってしまいましたよ。
契約者が誰なのかは重要
携帯電話の解約は、誰が契約者かが重要です。
幸い母の携帯電話の契約者は父でしたから、委任状を書くのは父です。代理人名を書くことも忘れてはいけません。
病気などで契約者が名前を書けなくて代筆した場合は、必ず捺印がいるとのことでしたが、父は署名出来るので書いてもらいました。
母の携帯電話を解約することで自動的に父の携帯電話も消滅してしまう、継続したいのであれば契約者を変える方法しかないと言われたため、父の携帯電話は私が契約者になることにしました。
もし、契約者が認知症の場合は、契約者は判断が出来ないとみなされますので、 診断書や代理人との親子関係を証明する書類(戸籍抄本など)も必要だそうですから、また一つ面倒な手続きになります。
携帯会社には認知症であることを伝えずに委任状だけで解約出来たという方も実際は多くいらっしゃると思います。
認知症の人の所有物の解約は難しいという現実
認知症になってしまうと、本人の所有物や財産などの解約が出来なくなってしまいます。
携帯電話のほか、定期預金、不動産、生命保険などがあります。
お年寄りは貯金が好きかもしれませんが、ある程度ご高齢になられたら定期預金は解約してしまった方がいいのかもしれません。
所有物や財産のほかにも、相続の問題も出てきます。
認知症の人が一人いるばかりに、土地の売却が出来ないということもよくある話のようです。
莫大な財産があるご家庭は、成年後見人を考えた方がいいのかもしれませんね。
まとめ
認知症の母の携帯電話を解約したことについてご紹介させていただきました。
解約にはちょっと月日がかかりました。
解約したあと、電話をかけらない携帯電話にはやがて興味を示さなくなり、今は引き出しにしまってあります。
一つ一つ忘れていくこと、手放していくことは寂しく悲しいことでしたが、家族も直ぐに慣れます。
最後まで お読みくださりありがとうございました。