ゆるかわ日記

両親の在宅介護をするために実家に移住しました。母を見送り、今は父と暮らしています。ゆるやかに好きなように生きています♪

身内が認知症かも?と疑わしい時の対処法と問題点など

 

こんにちは~ゆるかわ☆です。

 

私の母が認知症と診断されてから2年半になります。

母はまだ70代。 

まだまだ若いですから、母の様子がなんだか変?と気付いた時はショックでした😢

私は介護職員をやっていたのに早く気付いてあげられなかったことは悔やまれました。

でも、今はこの状況にも慣れ日々を楽しむように心がけています。

母は、現在月1の受診でたまに介護サービスを利用するものの家庭生活はちゃんと送れています。

 

今日は認知症の母と接して気付いた事や対処法などを書いていきます。

認知症のサインは?

母が一体いつから認知症を発症していたのか?というと、正直父も私もよくわからないのです。

でも振り返ると「そういえばあの時・・・」と思えることがいくつかあります。

 

それはやはり、物忘れ系

①久しぶりに実家に来た私に母は、「私(母)の〇〇知らない?どこを探しても無いの。あんたに渡した?」私は知らないと答えますが、納得いかない様子の母。

②母は、夜に布団で寝ながらテレビを見る人でした。父が「テレビを切って、電気も消して寝ろよ~」といつも言っていたそうですが、毎回つけっぱなし。

夜中に父が消していたそうです。 翌朝父が「昨夜は電気を消してなかった」と母に言うと「私、消したよ」と言ったそうです。

そして買い物系

③母はおしゃれな人なので元々服を買うのが好きでした。それでも近年は次から次と似たような服を買っていたように思います。

④子供みたいだな?と思う行動や好みが出ていたように思います。小さい子供が集めたがるようなマスコット人形を欲しがる、集めたがる、並べる。若い頃の母にはなかったことです。

こういうのです  ⇓  ⇓

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父も変だな?とは思っていたようですが 、なかなか私に伝えるタイミングが無かったようです。 父に言われてやっと気付いた私。

元々の母の性格もあるのでわかりにくかったというのが正直なところです。

受診はどうしたらいい?

大切な身内がもしかして認知症かもしれないと思えば、すぐにでも専門の病院で診てもらいたいと思うわけです。我が家もそうでした。

でも、やってはいけないのは無理やり病院へ連れて行くことです。

認知症の人を受診させようとするとほぼ100%拒否されます。何故なら拒否すること自体が認知症の症状だからです。

もし受診を促して拒否されたなら、認知症の可能性が高いと思います。 

認知症の人を受診させる方法として推奨されているのは、家族以外の人で本人が信頼している好きな人に受診を促してもらうというやり方です。

長年の親友etcこの人の言う事なら聞くだろうという人です。

どんな人でも1人はそういう人がいると思います。

 

私は、母の長年の親友に頼もうかと思ったのですが出来ませんでした。

父と一緒にもの忘れ外来へ健診を受けに行ってもらうというやり方にしました。

父はもちろんダミーです。このやり方は事前に医療機関と打合せしておく必要があります。

バレないように父と私が劇団員になったようかのようにお芝居です。私の長女も協力してくれました。そうして何とか受診をさせたのが1年半前です。

 

初受診の流れは、まずカウンセリング⇒認知症テスト⇒その後脳のMRI検査⇒診断がつくという具合です。

認知症テストは時計の針が読めるか?時計の絵が描けるか?とか、ここはどこですか?何県ですか?何地方ですか?今の季節は?今日は何をしにここへ来られましたか?

等の質問をされます。

最近問題になってる高齢者の自動車運転免許更新の際にもこのような認知症テストを行っていますね。

 

母は認知症に一番多いアルツハイマー型認知症でした。

主治医からは定期的な受診と薬を飲むことと、脳トレをすることを勧められました。

大きく分けると認知症は3つに分けられます。

1、アルツハイマー型認知症

2、レピー小体型認知症

3、脳血管型認知症

3つはそれぞれに若干症状が異なります。

 

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認知症の人あるある問題点と対処法

1、薬を飲んでくれない

母は初受診後、2日は薬を飲みましたが3日目に突然薬を拒否。

その後は薬剤師さんの許可を得て、飲み物に混ぜて飲んでもらっています。

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2、服を着替えてくれない

そろそろ着替えて欲しいな、と思っても母本人が納得しない限り着替えません。

嫌がる時は無理強いしません。 別のタイミングを見計らって着替えを促します。

 

3、入浴を嫌がる・拒否する

こちらとしては入ってもらいたいのはやまやまですが、これも無理強いしません。

ワンクッション置いて母が入ってもいいと思えるように誘います。

これは介護職員の頃の経験が生かされていると思います。

それでもどうしても嫌がる時は無理強いしません。

 

4、介護サービスをスムーズに受けられない

母は一切の家事が出来なくなってしまいました。きっとやり方を忘れてしまったのでしょう。

訪問ヘルパーさんを週2回頼むことになり来ていただきましたが、知らない女の人(ヘルパーさん)が家に入ってきたために母が豹変しました。

それ以来訪問ヘルパーさんは無しにしました。

 

5、持ち物に対する執着

母は、気に入っている洋服ばかり着たがります。いつものカバン、いつものポーチ、手袋、帽子等々、いつものでなければいけません。

認知症の人は自分が気に入っている服や物に対して執着します。

気に入っているものが近くに無いだけで落ち着きが無くなります。 

気に入っているものは1つだけではなく手元に幾つも持ちたがります。

6、通帳やお金に対する執着

通帳やお財布を肌身離さず持ちたがったりします。

我が家では母のお気に入りの財布にいつも5000円くらい入れていました。高いお守りです。ほんと猫に小判の状態。

最近は1000円おさつと自動販売機でジュースを買うための小銭程度にしています。

※認知症の通帳や預貯金に関しては注意すべき点があります。これについてはまた別記事を書きたいと思います。

 

7、携帯電話に対する執着

母は携帯電話を肌身離さず持ちたがります。 自分の携帯の電話帳に入った名前を見ては確認していたのでしょう。 

用もないのに色んな人に電話をかけてはワン切りしていたようです。うちまで文句を言いに来た人も居ました。その方には父や私が謝りました。

いきなり本人から携帯電話を取り上げるのは逆効果です。 

母に気付かれないように電話帳に入れてある人の番号を順々に削除しました。

電話をかけることがわからない状態になったころに解約手続きをしました。

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8、同じことを何回も言う

何度も同じ話をするというのは認知症の人の大きな特徴かと思います。

これを聴いている家族や周りの人は正直つらいです。しかし認知症の人本人は短期の記憶がないことから、ついさっきの会話を覚えていません。さっき行った場所や会った人や食べたものも忘れてしまいます。

ご家族は、病気の症状なんだと諦めて「そうなんだ~」「そうなの?」「わかったよ~」等、さらりと受け流しましょう。

家族が「さっきも言っただろ!」「同じことばかり言うな!」と怒っても意味が無いことです。

9、食べ物の好みが変わる

今まで食べていたものを急に食べなくなります。味覚が変わるのでしょう。

無理強いせず、食べられる物を食べてもらいます。

家族はどうしたら良いか

大切な身内の方がもし認知症と診断されたら、とてもつらいと思います。

ご家族が泣きたいときは思い切り泣いて下さい。そして思い切り泣いた後は開き直ってください。

認知症は早めにお薬を飲めば進行をゆっくりに出来ると言われていますし、実際急に病気が進むことは少ないと思います。

認知症の進行をゆっくりにさせるためには、薬の服用、環境を変えない、頭を使う、好きなことをして笑って過ごしてもらう事が大切です。

  

以上、

介護職員としての私の経験と職員時代に研修で学んだことも取り入れ、日々母と接することでの学び気づきから書いてみました。 

身内の方が認知症になってもその方はやっぱり身内なのです。認知症という病気を理解した上で出来る限り今までと変わらずに接してあげて欲しいです。

 

家族もつらいでしょうが、色々な事を忘れていき色々なことが出来なくなった本人もつらいのです。そのつらさを1つでも理解してあげられるといいなと思います。

そして、今どんなことでもいいので1つでも出来ていることがあればそれは凄いことなのでそれを喜びましょう。

家族は何もかも完璧にやろうとせずに手抜きをするぐらいでちょうどいいと思います。

家族が楽しく生活できているかが大切だと思います。我慢しないでやりたいことをやっていい(家族は)と思います。

  

私は認知症はただの老化現象、その人の個性だと思っています。

柔軟に接すれば、楽しい時間を長く出来ると思うのです。

そう思って日々母に接しています。

腹が立つ事はありますけどね、人間ですから(笑)

 

 

お読み下さりありがとうございました。