ゆるかわです。
こちらに来てくださりありがとうございます✨
今日は、食べられなくなった場合に行う経管栄養についてです。
食べられなくなるまでは、人によって様々な経過を辿っていきます。
食べられなくなると、経管栄養にするのか?の決断も迫られますから、本人も家族も悩むところです。
私の母も昨年8月に経管栄養になりました。
経管栄養は医療行為です。
・胃ろう
・腸ろう
・経鼻経管
・経静脈栄養
などいろいろな種類があります。


それぞれにメリットデメリットがありますが、
よく聞く一般的な経管栄養は胃ろうです。
チューブからの栄養を胃に直接送るのが胃ろうです。
胃ろう(腸ろう)は外科的手術で作りますが、
一度作ってしまえば、あとは扱いやすく、本人や介護者の負担が軽いと言われています。
つまり、施設の負担も軽くなるので、
胃ろうなら受け入れOKとする施設も多くあります。
私は、母が経管栄養になるなら、当然胃ろうだろう?と思っていました。
しかし、母の場合は経鼻経管栄養でした。
経鼻経管とは、鼻から胃にチューブを通す方法です。
私は素人ですので、詳しくはないです。
でも、詳しくないながらも
経鼻経管にはデメリットが多いことは認識していました。
経鼻経管のデメリットは
・チューブを入れるときや交換するときに苦痛を伴う
・本人が引き抜いてしまう恐れがある
・管が常に入りっぱなしになることから、菌が繁殖しやすく、誤嚥性肺炎のリスクが高くなる
このようなリスクがあるので、母にはやりたくなかったのです。
しかも、母は認知症ですから、本人がチューブを抜く可能性は十分にあります。
経鼻経管栄養は、まだ胃ろうという方法がないころから行っていたもので歴史が古い経管栄養です。
※胃ろうよりも30年ほど古いらしい
胃ろうの方が、経鼻経管よりも負担が少なく近年はこちらが主になっているのです。
経鼻経管のメリットと言えば、
食べられるようになったらすぐに辞められる(外せる)ことぐらいかな?と思います。
私は(病院に)「母は、なぜ経鼻経管なのか?」
と尋ねました。
「経鼻経管は昔のやり方ですよね? 胃ろうにしてもらえないんですか?」
とも尋ねました。
するとナースさんは
「この病院は胃ろうが出来ません。胃ろう手術を行っていないのです。」と。
なんじゃそりゃ~!ですよ。
そんなことがわかっていたなら、はじめからこの病院は選んでいなかったでしょう。
この病院の系列の施設に入っているので、今さら変えることなんて出来ないではありませんか!
私はこのとき、かなり怒ってケアマネさんに文句を言いました。
釈然としないなか、母の経管栄養生活は始まりました。
鼻から管を入れただけでも苦痛なのに、
栄養を流し込んだ後は、チューブを抜く恐れがあるからと
両手にミトンをはめられます。
これは、実際に母が使っていたものです。
実際にこの中に手を入れてみると、手が抑えられたようになり、心地よいものではありません。
絶対にとれないように二重に止めるようになっています。
本来これは、身体拘束にあたるため、病院では承諾書を書かされます。
夏なら手が蒸さる感じになると思います。
母はミトンをつけられて、手も痛そうでかわいそうで
見ている私もつらかったです。
こういった備品はすべて購入することになります。
ミトンのほか、チューブやプラ手などの請求もありました。
※ミトンは約8000円でした
経鼻経管も胃ろうも、口から食べ物は摂らないけれど
口腔ケアは必要になります。
口から食べないのに何故?
と思うかもしれませんが、口を使わないことで唾液が減り
口内に菌がたまりやすくなるからです。
また、経管栄養はどこまで行っても人工栄養なので、
本当にその人が欲するだけの量かはわからないのですね。
多く摂取し過ぎれば、あまった栄養は胃から逆流し、
それが誤嚥性肺炎にもつながる、というリスクもあります。
ということで、リスクばかりを考えると怖くなってしまうかもしれませんが、
経管栄養を選択する場合には、その人に会ったものを選べることが好ましいと思います。
追記:胃ろう 経鼻経管のほかには
経静脈栄養という方法があって、
末梢(まっしょう)静脈栄養と中心静脈栄養の2種類があります。
末梢(まっしょう)静脈栄養は、点滴のようなものです。
中心静脈栄養は、鎖骨の下から中心静脈にカテーテルを挿入して栄養を送るものです。
参考サイト:経管栄養の種類と特徴、メリット・デメリットを徹底解説!
最後までお読みいただきありがとうございました
嚥下にまつわる話
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