こんにちは~ゆるかわです。
経管栄養と言われたら?
自分の大事な家族が、
ある日、急に食べられなくなったとしたら、
それはもう驚きます。
命の終わりが近づくと、食べなくなっていく
このことを頭ではわかっていても、
本当にそうなったときは、
うろたえてしまうことが多いかもしれません。
母が食べられなくなったのは昨年の8月のことです。
食べられなくなるちょうど1週間ほど前にも、
足が痙攣したようにピクピク動くと、施設から連絡が入り受診していました。
ピクピク動くのは不随意運動と言って、
意味性認知症などに診られる症状の1つです
母が入所している施設(ロングショート)から、
朝電話が入りました。
「娘さんですか? お母さまですが、今朝から急に食べ物を飲み込まなくなってしまいました」
スタッフさんによると、
「昨日までは普通に食べていたが、今朝になって急にゴックンしなくなってしまった」とのこと。
何度、飲み込むように促しても、
口の中に食べ物がずっと残っているというのです。
この数日前には
母の好きな食べ物を施設に差し入れしたばかりでした。
↓ ↓
この差し入れ依頼は
最近、母が食べなくなってきたことへの施設の対応です。
「お母さんが好きな食べやすいものを用意してほしい」と連絡があったのでした。
この時、差し入れしたものは?
・母の故郷から親戚が送ってきた最中
・水羊羹
・和菓子の袋菓子
・ゼリーやプリン
・アイスクリーム
などでした。
(まだ、ほとんど食べていないだろうな… )
それくらい、急なことでした。
すぐに母を受診させることになり、
私は仕事を早退し、病院へ向かいました。
ドクターからは
「肺炎や心臓ではなく、口腔の問題と思われる。
言語聴覚士に入ってもらい嚥下状態をみるため、入院してもらう。」
と言われました。
ここで すぐ入院となってしまったので、
私自身がしっかりと母の状態を見ることが出来ませんでした。
「本当に飲み込まないのか?」
自分の目で確認したかったし、
「私がやれば母は食べてくれるかもしれない」
と期待もしました。
が、ドクターもナースさんも言語聴覚士さんもプロだ。
お任せするしかない…と思いました。
↑ 嚥下状態をみるには、通常このようなことをやっていきます。
飲み込めないときは
食事を摂らせるわけにはいきません
↓ ↓
無理に口から食べ物を入れることで、
詰まりや誤嚥性肺炎を引き起こす怖れがあるからです。
↓ ↓
ということで、入院後は絶食と告げられました。
言語聴覚士さんの訓練で、嚥下機能が復活してくれるといいな…と願いながら、私は病院を後にしました。
私も父も落ち込み、父は泣いていました。
母に会いにも行けず、どうしてあげることも出来ないのはツラかったです😢
入院から3~4日ほど経ち、担当ナースから電話が入りました。
「色々やってみたが、やはり飲み込みは出来ない」とのこと。
これは、口腔の問題というより認知症の進行によるものだと、私は解釈しました。
そしてナースさんから
「経管栄養を始めていいですか?」と言われました。
え?電話で確認?
(コロナで)病院への出入りに制限があり、仕方がないこととは言え…
本来なら、対面で説明を受けるべき話です。
私は100%納得したわけではないけど、
母の経管栄養に承諾するしかありませんでした。
母は認知症で意思の疎通もとれず、
・母本人に確認することができない
母は70代でまだ若いので、
・自然に任せる選択はない
母本人はどうして欲しいだろうか?
もしかすると、母はこういうことは望まないかもしれない
けれど、70代という母の年齢で
自然に任せる=経管栄養をしない選択 は出来ないな、と思ったのです。
だって、生きていて欲しいじゃないですか…
母は望んでいないかもしれない、と思ったけど…
経管栄養に承諾しました
私は、そんな自分がほんとうに嫌で嫌で仕方ありませんでした。
母を施設に入れないで、
在宅で面倒見ていたら…
家族で笑って過ごしていたら…
私が作った食事を食べていれば…
私が口腔マッサージしてあげていたら…
母はこんなことにならなかったんじゃないか?
と思ったのです😢
胃ろうと経鼻経管については次回に続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました
嚥下にまつわるお話
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