ゆるかわ日記

両親の在宅介護をするために実家に移住しました。母を見送り、今は父と暮らしています。ゆるやかに好きなように生きています♪

高齢者の誤嚥はなぜ起こる?誤嚥予防のために家庭で出来ることは?

 

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こんにちは、ゆるかわです。

現在、要介護の両親と生活しています。

父母ともに現在要介護2ですが、母は認知症があるものの、何でも食べられますし嚥下状態は良好です。

問題は父の方です。

近頃、食後や寝ているときに咳き込むようになってきました。

そのため、家庭の中でも出来ることは気を付けていますが、それでも足りないことがあるかもしれないと思い自分なりに色々調べています。

両親には出来るだけ長い間おいしく食事を摂ってもらえるように、誤嚥を予防出来るようにしたいと思っています。

介護職員時代の知識と合わせて調べてみたことを書き出してみようと思います。

 

 

高齢になると何故誤嚥しやすいのか?

私たちの身体には、食べ物を上手く飲み込むための機能が備わっています。

飲み込むとき、喉の声帯が閉じてその上から喉頭蓋が蓋をし、同時に食道の入り口が開くため、食べ物は気管には入らず食道へ入っていくという仕組みになっています。

 

しかし、高齢になると筋肉の低下や喉頭蓋が蓋をするという機能が衰えてきます。

そのため、食べ物が間違って気管の方へ入りそうになるのです。

咳き込んだり、ゴホゴホとむせてしまうのは気管の方に入りかけているサインです。

何故誤嚥が怖いのか?

誤嚥によって気管や肺に食べ物のカスやカスから発生した細菌が入り込んでこんでしまうことで、肺炎を引き起こします。

誤嚥性肺炎は高齢者に多く死因の上位にランクされるものです。

誤嚥のサイン

誤嚥していると、食事のあとにむせたり、声がかすれたりします。

思うように飲み込めないことで食事時間が以前よりも長くなります。

咳き込みのほかによだれが出るということがあると、誤嚥しているかもしれません。

 

嚥下について指導してくれる人はいる?

昨年、父は大きな病院の循環器科に入院していましたが、担当医やナースから嚥下に対しての適切なアドバイスはありませんでした。

こういってはあれですが、ドクターにはそこまではわからないのが実状なのではないかと思いました。

嚥下について深く理解されているのは言語聴覚士さんだと思います。

 

もしも、親御さんの嚥下状態に不安がある場合は、まず家族がよ~く観察する必要があると思います。

誤嚥を防ぐためには

嚥下機能が低下すると、食事の時の食べ物の残りが喉頭蓋に残り、それらを誤嚥してしまう可能性があります。

食後や時間がたった後にも咳込むようなことがあればそうかもしれません。

誤嚥の予防に家庭内でもできることを挙げてみます。

トロミ剤を使う

毎日の飲み物や汁物にトロミをつけることで嚥下しやすくします。

さらさらした水分が一番誤嚥しやすいのです。

私たちでも慌てて飲むとむせることがありますよね。

水分にトロミがあると、流れ落ちるのがゆっくりになり食道へ送る手助けになります。

 

私は、昨年父が退院した時にドラッグストアでこのようなトロミ剤を購入しました。

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飲み込みに問題がなくしばらく使わなかったのですが、ここ最近は使うようにしています。

さっと溶けて使いやすいですね。

トロミを使うときの注意点は、熱いものを飲み込まないようにするということです。

熱いものがゆっくりと喉を通ればヤケドします!

トロミがついた飲み物は必ず冷ましてから飲んでもらうようにします。

私はコーヒーやお茶をカップに注いだらすぐにトロミ剤を入れて、が~っと混ぜてしまいますが、熱い飲み物を注いでそこに氷を一個だけ入れてトロミ剤を入れて混ぜてもいいと思います。

そうすると丁度良い温度になります。

熱ーい味噌汁やお茶をズルズル~っとすすれなくなるのは、ホントかわいそうなんですけどね😢

 

食後のお茶ゼリー

食べ物の残りが喉頭蓋に残ってしまうのを防ぐ方法に、食後にお茶ゼリーを食べてもらうというものがあります。

これは、介護施設等ではよく行われていることです。

ゼラチンは体温で溶けるため詰まらせる心配はなく、喉頭蓋に残存した食べ物と一緒に食道に流れ落ちてしまいます。

お茶ゼリーは家庭でも簡単に作れます。

お茶をコーヒーや牛乳に変えてもOK。

その方の好きな飲み物にしてあげると喜ばれるでしょう。

お茶ゼリーのレシピ

お茶500mlに対してゼラチン5g

麦茶1リットルに対してゼラチン15g

参考文献:大村市在宅ケアセミナー

食事時の姿勢に注意

嚥下しやすい姿勢というのがあります。

背もたれがある椅子に座り、やや前傾の姿勢(前かがみ)になります。

※前かがみすぎもいけませんが。

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出典:「安心介護」

高齢になると昔よりも身長が低くなっていて足が床につかない方も居ます。

床にかかとが付けば楽な姿勢が保てます。

もし、床に足が届かない場合は足置きを利用すると良いです。

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出典:「安心介護」


車椅子の場合は、食事の時はフットレストから足をおろしてもらった方が良いです。

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前傾になりにくい方には背中部分にクッションなどをかませると前傾姿勢を保ちやすいです。

嚥下体操をする

介護の施設では食事の前には必ず嚥下体操をやっています。

食事をする前に喉周辺の筋肉をほぐし、嚥下しやすくするための体操です。

これは、簡単な体操なので家庭でも簡単にできます。

まずは体をほぐします。

① 首を前後、左右とゆっくり動かします。「前、後、前、後」と掛け声をかけてあげるとやりやすいです。

② 首をくるくると2~3回ほど回します。

③ 肩すぼめ 肩を上げたり下げたりします。

④ 肩回し 肩を後ろから前に回します

⑤ 両腕を伸ばして上にあげて右左と2~3回倒します。

次にお口の体操です。

① 舌で口角を触ります。右左と3~5回

② あかんべ~と舌を出します。3~5回

③ 唇をすぼめて頬を膨らまします。「あっぷっぷ」というとやりやすいです。

④ 「パパパパパ」 「タタタタタ」 「カカカカカ」 「ラララララ」を言う発声練習します。

全部できない人はは決して無理はしないようにしましょう。

回数を減らしてみたりして調節するといいと思います。 

まとめ

誤嚥を防ぐためには、家庭内でも工夫が必要です。

トロミ剤を使うことや食後にゼリーを食べることで誤嚥を防いだり、食べるときの姿勢、体操で軽く体やお口を動かしておくことは家庭内でも簡単にできることです。

 

飲み込みしやすい食材については、私も日々調べては試しています。

嚥下しやすい食材や調理についてはこちらです。

www.yuru-kawa.net

 

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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