今日は介護福祉用具について書いていきます。
気付けば、両親の家(実家)も数々の福祉用具のお世話になっています。
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これは父の退院後に設置した踏み台手すりです。
実はこれ、福祉用具で月々のレンタルです。
福祉レンタルのスタッフさんがたった30分で設置してくれました。
ご家族のためにこのような便利な福祉用具をどのように設置したらいいのか?
どこに頼んだらいいのか?
いくらくらいかかるのか?
など私の経験からお伝えしていきますね。
- 介護福祉用具ってどんなもの?
- どんな時に福祉用具が必要なのか?
- どこに頼んだらいいの?
- レンタルが出来ない物もある
- 我が家が利用している介護福祉用具を紹介
- 合計いくらかかったのか?
- レンタルか購入かどちらがいい?
- 介護福祉用具は定期的に見直しを
- まとめ
介護福祉用具ってどんなもの?
介護福祉用具とは要介護や要支援の方が在宅で安心して生活できるように、また介護をされる方の介護負担を少しでも軽くするための用具です。
要介護や要支援の認定を受けると介護保険を使って購入やレンタルが出来るというものです。
代表的なものだとベッドや車椅子等があります。
その他にも数多くの福祉用具があります。
要支援~要介護1~5までの段階によって利用出来る用具が決まっていますが、
負担額は介護度数に関係なく一律1割負担です。
どんな時に福祉用具が必要なのか?
要介護の状態になってしまい急に車椅子やベッドが必要になる場合はもちろんですが、
家族もなかなか気づかないぐらいなのですが、
ちょっと不自由だなと感じる状態ならば福祉用具を検討した方が良いと思います。
施設よりも自宅の方が転倒リスクが高いからです。
ありがちなのは玄関の上り口です。
何かにつかまらないと上がれないとかふらつきがある場合は手すりが必要な時期だと思われます。
ご家族がまだ要介護認定を受けていない場合は福祉用具を使いことをきっかけにして認定を受けるということになりますね。
介護認定を受けられていない隠れ要介護の人が、きっとたくさんいらっしゃると思います。
福祉用具レンタルは要介護認定さえ受けていれば1割負担で利用出来ますから、高齢のご家族がみえるご家庭はその方の身体の動きに目を向けてあげられるといいのではないかと思います。
どこに頼んだらいいの?
福祉用具を使いたい場合は、担当のケアマネージャーさんにお願いすれば福祉用具レンタルの業者さんを手配してくれます。
自宅での生活上何か不便を感じたりした場合にはどんなに小さなことでも、
担当のケアマネージャーさんに相談することで良い提案をしていただけるかと思います。
まだ要介護認定をしていない場合には、各市町村にある地元の地域包括センターへお尋
ねするとケアマネージャーさんを紹介してもらえます。
地域包括センターがどこにあるのかわからない場合は、市役所に尋ねれば教えてもらえます。
要介護認定さえ受けていれば、利用出来る福祉用具は山ほどあります。
その人その人の身体の状態をよく観察して、こういった介護保険のシステムを上手く活用出来るといいと思います。
レンタルが出来ない物もある
福祉用具には色々な物があり多くはレンタルが可能ですが、なかにはレンタル出来ない物もあります。
例えば、入浴時に使う椅子や浴槽の中に敷くマットなどはレンタルが不可です。
我が家が利用している介護福祉用具を紹介
玄関の手すり
父の退院を機に取り入れることになりました。
この手すりは正しくはあがり框たちあっぷステップ台付両手すり といいます。
この手すり見た目以上にGOODです。
当初は「そんなの要らない!狭くなるから!」と言っていた両親ですが
取りつけてみたら「これはいい!」と気に入ってくれました。
以前は玄関脇にある戸や棚につかまって上り下りしていましたから
危なっかしかったのです!
もう棚につかまらなくても大丈夫(^^)
レンタル料は月々600円。
あがり框たちあっぷステップ台付両手すりのレンタル代金は月6000円。
介護保険を使って1割負担ですから月600円なのです。
しかも、このあがり框たちあっぷステップ台付両手すりは、
手すり部分・踏み台部分・が取り外し出来ます。
要介護者のその時の身体の状態に合わせて
手すりの片側や踏み台部分が必要なくなったら返却出来ます。
手すり(左右)・踏み台部分が各200円です(1割の負担額で)
取りつけタイプなので必要がなくなればいつでも取り外し出来ます。
工事やリフォームしなくても安く早く安全に出来てしまうのです。
浴室のすのこ
昨年は浴室のすのこを住宅改修ということで入れてもらいました。
同じ福祉レンタルの業者さんです。
両親の家(実家)浴室は昔ながらのお風呂です。
床がタイルです。
長年、木のすのこを使っていましたが老朽化してくるため、
滑りやすい状態になっていました。
安全で滑りにくく足元も温かい素材のすのこを
ケアマネージャーさんから提案してもらいました。
すのこ代金は55000円。
介護保険を使って1割負担で5500円を支払いました。
浴室のサイズに合わせて作ってもらえます。
浴用椅子
高齢になると浴室で座ることも難しくなってきます。
無理な体勢で立ったり座ったりすることは転倒にも繋がりやすいため
安全に座れる浴用シャワーチェアーを購入しました。
折りたたみ式ですから場所を取りません。
軽いので持ち運びも楽です。
シャワーチェアーは色々な種類がありますが、
実家は浴室が狭いので小さめのサイズを選びました。
代金は19000円。
シャワーチェアーはレンタルは出来ないので購入になります。
介護保険の1割負担の1900円での購入です。
施設の一般浴ではこのようなシャワーチェアーを使うところが多いです。
ホームセンターで普通に買うと10000~20000円台しますから
必要性を感じたら福祉用具の利用がおすすめです。
自宅での高齢者の入浴は手すりとシャワーチェアーがあるだけで、
入浴も安全で楽になりますし見守る家族の負担も減ります。
四点杖
父が使う杖もレンタルしました。
父は元々1本杖を使っていたのですが、
入院をきっかけに歩行が不安定になったため4点杖を使ってみたらどうか?
と元介護職員の私が提案しました。
福祉レンタルの業者さんは2種類ピックアップしてくれました。
これはよく見かける4点杖です。
こちらは4点の支える部分が小さいタイプです。
下の根元の部分が杖をつく角度に動いてくれるので、
初めは違和感があるようですが慣れるととても使いやすいようです。
レンタル屋さんのご厚意で数日お試しさせてもらいました。
父が選んだのはこの支える部分が小さいタイプの4点杖です。
やはりこちらが歩きやすかったとのこと。
4点杖のレンタル代金は月1400円。
介護保険の1割負担ですから月140円を毎月支払います。
歩行器
歩行器(シルバーカー)です。
写真は折り畳んだ状態です。
黄色いレバーで簡単に操作できます。
以前は違うタイプの歩行器使ってましたが、
入院していた病院のリハビリの先生から写真のようなタイプをすすめられました。
歩行器のレンタル代金は月3000円。
1割負担ですから月300円支払います。
合計いくらかかったのか?
- 浴室すのこ(住宅改修) 5500円購入
- シャワーチェアー 1900円購入
- あがり框たちあっぷステップ台付両手すり レンタルで月600円
- 4点杖 レンタルで月140円
- 歩行器 レンタルで月300円
※レンタル代金は1割負担分です
購入額は計7400円
レンタル料は毎月計1040円です。
レンタルか購入かどちらがいい?
レンタル代金も長い期間続けると増えていきます。
レンタルするくらいならいっその事買ってしまった方が安上がりなのでは?
と迷う方も多いと思います。
私もその方がいいのかな?と思ったことが有ります。
杖などは買った方が安いんじゃない?と思えますよね。
でもよーく考えてみますと、
1度購入したらやっぱり取り替えたいと思っても取り替えることは出来ません。
高齢な方は身体の状態も変化しやすいため、その時々の身体に合ったものを選んだ方がよく、やはり福祉用具レンタルが便利だと思います。
介護福祉用具は定期的に見直しを
要介護の認定を受けると定期的にケアプランの見直しをすることが決まっています。
ケアマネージャーさんが定期的に訪問してくださるので、その時に必要であれば福祉用具も定期的に見直しをしていきましょう。
まとめ
介護福祉用具について紹介しました。
高齢者の方は、新しいものを購入したり自宅を触ることや慣れた環境が変わることを嫌がる傾向にあります。
そんな時は、ご家族の目線で提案・決定してしまうことも有る意味必要なことだと思います。
高齢者だけで暮らしているご家庭も多いと思います。
「こんなのあるよ~」と
隣近所で声を掛け合って、良い物は教え合えるといいですよね。
宅配の介護食についてはこちらです。
お読み下さりありがとうございました。