以前デイサービスで働いていましたが、ご利用者さんと接していて感じたこと、
それは、お年寄りは大変正直だということです。
「歳をとると子供に返る」とは言うけど、本当にその通りです。
認知症がある無いに関係なく、皆さん子供のように正直。
デイサービスは要介護のご高齢者さんからすれば、まるで学校のようなもの。
仲良しグループや席の取り合い、好き嫌いナドナド、色々な光景が見られますが、
なかでも私が特に印象に残っている利用者さんの正直発言を書いてみます。
バリバリ認知症のSさん
Sさんはバリバリ認知症の90代。
子供か?と思うくらいに小さな身体です。
歩行は出来ないため車椅子利用、紙おむつ使用、食事は全介助。
認知症がかなり進んでいて、自分の名前と住んでいる地区名は何とかわかるレベルでした。
Sさんは、認知症がかなり進んでいるため、自分の子供時代にタイムスリップした状態になっています。
ず~っとエンドレスで子供なのです。
スタッフもそこは合わせて、Sさんに接するときは子供に接するように関わっていました。
入浴の時も、「行きたくない」「入りたくない」など、駄々っ子のようになりスタッフを困らせます。
Sさんのイメージは、ハキハキとした年長さんと言う感じです。
スタッフはSさんを何とかなだめながら、介助していました。
「Sさん、おばちゃんがおんぶしてあげるから○○行こうか?」と、声掛けして誘うと、
Sさんは「うん!行く~!おばちゃんと行く~!」と高くてかわいい声で言ってくれるのです。
デイのスタッフ全員、このやり方でSさんと接していました。
ところが、ある日のこと、スタッフのNさんが「Sさん、一緒に行こうね」と声を掛けると、Sさんは、
「うん!おじちゃんと行く~!!」
と元気に答えました。
スタッフNさんは女性なのですけど。
Nさん、苦笑。
こちらの記事に登場するスタッフNさんです。
スタッフNさんはおじさんと間違えられた!とずっと気にしていました。
ここだけの話、Nさんがおじちゃんに見えたことはちょっと納得(笑)
ちなみに、私はおばちゃん!と呼ばれました。
とりあえず女に見られたようで良かった~。
認知症の方、ご高齢者さんは、見たまま、思ったままをハッキリ口に出されますから、わかりやすいです。
私も、「あんた、もっと痩せた方がいいわ~」と数名の利用者さんから何度か言われましたね。
はいはい。
男性看護師さんを見た利用者さんの反応
私が働いてたデイサービスには、男性の看護師さんが勤務していました。
その男性看護師さんがデイサービスに勤務するようになったばかりのある日のこと、利用者さん5~6名の仲良しグループさんが、何やらひそひそ話をしてケラケラ笑っているのです。
私は、聞き耳を立てて聞いてみると、男性看護師さんのことを話しています。
「あの人ね、ああ見えても女なんだって!」
「え~本当に?男だと思ったわ」
と本人に聞こえないようにひそひそ話しています。
いや、男ですけどー。どこからどう見ても。
どこからどう見ても、正真正銘、男性看護師さんです。
やや、ロン毛ではありましたが、普通に男性です。
顔も声も。
利用者さんの勝手な勘違い、思い込みです。
昔の人だから、看護師=女性と思い込んでいるのですね。
訂正せず、しばらくその様子を見て笑っていた私。
本当は立てるけど・・
利用者さんの中には、いくつかのデイサービスを掛け持ちしている方がいます。
これは、ケアマネージャーさんからの情報で分かったことなのですが、ある2人の男性利用者さんの話。
お2人とも、車椅子使用 紙おむつ使用です。
「他のデイサービスではもっと立てるそうですよ!」とケアマネさん。
1人の人は、もう1か所のデイサービスでは、手すりにつかまって立位がとれているそう。
それを聞いた私たちスタッフは「え~!!」と驚きました。
もう1人の人も、ケアマネさんによれば、つかまれば立てるのだと、、、
いつも家では、奥様が一人でお世話してるし、立てているのを何度も見たことがありますと。
それもまた、私たちスタッフ「え~!!」と驚きました。
まさか~まさかそんなことが?ですよ。
よくよく聞くと、他のデイサービスは男性スタッフが多いらしいのです。
私たちの方は、女性スタッフがほとんどです。
どうやら、女性スタッフに抱きつきたいだけだということが判明いたしました。
単にちょっとす〇べ だということだったようです。
男の人って高齢になられても、そういうことなのでしょうか。
まとめ
ご高齢の方には、子供のように素直で正直な方が多いとお見受けします。
私の両親もそうですが、食べ物、特に甘いものに対しては、貪欲に見えますね。
姿、形は歳をとっていくけれど、中身は幼い子供のようにかわいい方が多く、そんなところも介護のお仕事のやりがいに繋がっているかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。