ゆるかわです。
こんにちは~♪
2020年になり、認知症の母がやっと紙パンツを履くようになりました。
思ったよりは早く履けました。
でも、すんなりと履くわけがありませんよ~(-.-)
私が介護スタッフだったころ、
デイサービス利用者ご家族から「家で紙パンツを履いてくれないから何とかデイサービスで履けるようにしてもらえないか?」という依頼はよくありました。
ほんとにその通りなのです。
認知症の人は紙パンツをすんなり履いてくれません!
もし、すんなり履いてくれたよ!というご家族がいれば、とても上手なのだと思います。
うちの母がどんな流れで紙パンツを履いたか?を紹介します。
トイレをすすめても素直にいかない母
母は、昨年の父の入院を機にデイサービスを拒否するようになりました。
無理にデイに行かせれば帰宅願望マックスになり、スタッフさんや他の利用者さんに暴言、壁をたたいたりしていたそうです。
スタッフさんにとっては問題利用者です。
スタッフさんからアレコレ聞かされた私は、学校から呼び出しを食らった母親のよう。
そんなこんなでデイに行かせるのは、しばらく見合わせ、家で過ごすようになり早1年経ちました。
ペットボトルの飲み物に執着がある母は、
「もうないよ!頂戴」と飲み物をせがんできます。
デイなら「お手洗行きましょう」とスタッフさんが声掛けしてくれますが、家では私が目を光らせるしかありません👀
母は尿意あり、自力でトイレには行けますが、
昨年後半あたりからトイレに間に合わず失敗してしまうことが目立ってきました。
かと言って、「トイレ行こう」と声をかけても「さっき行ったから大丈夫」と
素直に行きません。
すると、また失敗(失禁)
「ほれ言わんこっちゃない」です。
ほぼ毎日ズボンを濡らすようになっていきました。
ん~これは限界。
そろそろ紙パンツだな・・・思っていました。
認知症=拒否
認知症の人が拒否するのは赤ん坊が泣くのと同じくらい当たり前のことです。
拒否スイッチが入ると他人をひっぱたく母。
入浴拒否もあるので、正直、紙パンツどうやって履かせようか?と頭を悩ませていたのも事実。
まずは紙パンツ選び
大人用の紙パンツにもいろいろあります。
結局のところ、私はライフリーを選びました。
私はライフリーが一番使いやすいような気がしています。
あ、私は履いていませんよ('◇')ゞ
施設利用者さんにもライフリーの人が多かったように思いまして。
※特にライフリーの尿取りパットは何度でも付け替えられて優れもの
本来、紙パンツや紙おむつには尿取りパットを重ねて使用しますが、
頻繁に濡らさないなら紙パンツオンリーでいいのです。
母の場合は、尿量が多いのと、認知症で拒否があるので、
度々のパット交換は出来ないと考え、
尿取りパットは無しという前提で、敢えて尿4回分用を選びました。
※紙パンツもパットも尿の回数分に応じて種類が豊富
さて、母はライフリー紙パンツを履いてくれるのか??
母に紙パンツを
ある日の入浴後から紙パンツ決行です。
初、紙パンツです。
最近は前ほど強烈なお風呂拒否もなくなって来たし、いいタイミングだなと思っていたところです。
浴後に着る服と一緒に紙パンツの準備も・・。
浴後、椅子に座ってもらい、しっかりと身体を拭いてから上の下着シャツ、
そのあとパンツです。
※先に上の下着を着れば寒くなくなります。
※おしっこをしてしまう恐れがある人の場合は紙パンツかオムツが先です!
いつもの布パンツの中に紙パンツを重ねて隠して履かせてみることに。
それを見た母は、
「これ何?」「わたしこんなのいらないよ!」と一瞬拒みました
が、
「ん?何が?」と私はとぼけました。
「このパンツね、新品の気持ちいいやつよ~」と言うと、
「ふ~ん」となぜか大人しく履いてくれました。
風呂上がりで気分が良かったからでしょうか?
その間手は止めずにササっと、
パンツ、ズボン下、靴下、ズボンと履かせていきます。
ここは、手を止めずにテンポよくやるのがコツです。
成功!紙パンツ履けました。
問題は取り換えですけどね。
ま、それはまたその時だ。
とりあえず第一関門クリア。
認知症の人の場合、
・自分は失禁なんてしていない
・おむつなんて履かない
という思考回路になっているので、
説明して納得して履いてもらうのは無理です。
感覚というか流れや勢いで履いてもらうしかないと思います。
例えば、ミーちゃんのCMの 花王 リリーフ ローライズパンツはおしゃれなデザインで色もかわいいので、紙パンツと思わせないようにするにはいいのかもしれません。
どこかのメーカーで、花柄とかうさぎさん柄の大人用紙パンツ作ってくれないかな~~と思いました(笑)
すっかり私のペース!
母が紙パンツを履くようになってから2週間近くなります。
脱いでしまうこともありませんし、ズボンも濡れません。
ほんとによかったです。
パンツの取り換えは、頃合いを見て母がトイレに行った時に一緒についていきます。
ズボンを下げて便座に座ったときに紙パンツの脇を破って捨てて、新しいパンツに換えるだけなので、あっという間のことで母は抵抗する間もありません。
少し恥ずかしそうにも見えましたが、
「大丈夫 大丈夫」「ごめんね~」と声をかければOK!
完全に私のペースになりました。
紙パンツを履いてることに気づいていない
すっかり紙パンツが慣れた?母が、
入浴後、紙パンツを履くときに言った一言。
自分の太もものところに見えてる紙パンツを見て、
「あれ?これっておむつじゃない? あははは。」ですって。
まとめ
高齢者にとって紙パンツや紙おむつを使用することは、
羞恥心があり初めは抵抗があるものです。
綺麗なテレビCMを見ていると、なんだか綺麗で簡単に見えますが、
実際、あんな綺麗な絵図があるわけがないです。
お読みいただきありがとうございました。