こんにちは ゆるかわです。
先日神戸市の教員いじめパワハラ問題のことを書きました。
ブクマやコメントいただきましてありがとうございました。
「これはいじめなんかじゃない!犯罪ですよ」という声もありました。
確かにそうですね。犯罪レベルです。
いじめは人間関係の中で、いつでもどこでも起こりうるのが現状。
犯罪レベルにまでエスカレートするかどうかはその事例によって異なりますが。
いじめやパワハラには、人間の心理状態が大きく関係しています。
人はなぜ人をいじめるのだと思いますか?
私が好きなアドラー心理学にこのことを当てはめて、いじめをする心理について見ていきたいと思います。
- アドラー心理学とは
- アドラーとはどんな人?
- 劣等感とは?
- 劣等コンプレックスとは?
- 優越コンプレックスとは?
- 優劣コンプレックスとは?
- 劣等コンプレックスと優越コンプレックスは同じようなもの
- 傍観者の心理
- 不幸自慢
- 自己肯定
- 人は3日で変われるとアドラーは言う
- まとめ
アドラー心理学とは
アドラー心理学とは、精神科医で心理学者 であるアドラーが確立した心理学持論です。
器官劣等性や優越コンプレックス理論などがあります。
アドラーとはどんな人?
アドラーとは1870年2/7生まれの精神科医で心理学者。
ウイーンの郊外ルドルフスハイムで6人兄弟の次男として生まれます。
大家族で育ったことが、「のちに独自の理論を発展させることにもつながった」と彼は言っています。
幼少のころ、弟を1歳で亡くし、自らも4歳で肺炎を患いました。
病気がちだったこともあり医者を志します。
そして、医師として多くの患者を診る中、ある共通点に気づくのです。
それは、身体的な弱点を持つ人は、やがてそれを克服し、むしろそれを強みにし、それを生かして仕事をしているということです。
アドラーは、
・自らの弱点は自分の強みに出来る
・人は常に理想を追い求めるものである
ここに焦点を当てていきました。
アドラーは、人が持つであろう幾つかのコンプレックスを発見しました。
これらのコンプレックスは、他者をいじめる心理を作り出します。
劣等感とは?
劣等感はどんな人にでもあります。
劣等感はコンプレックスではありません。
人は、劣等感をバネにするから頑張れます。
人は、今よりも良くなりたい!と常に思う習性があるので、本来は努力して成長しようとします。
出来なかった、やらなかった場合にコンプレックスに発展していきます。
劣等コンプレックスとは?
劣等感は誰にでもあり、成長しようとするのが人の本来の姿。
しかし、出来ない言い訳をして成長しようとしない場合があります。
出来ない理由を並べて弱気になる。
それが、やがてコンプレックスに発展していきます。
コンプレックスを持つとどうなるかと言うと・・・
↓ ↓
自分よりも出来が良い人の邪魔をしたり、足を引っ張ろうとします。
すでに心が歪んでいる状態です。
自尊心が低く、自分のありのままを認められない状態にあります。
劣等コンプレックスを抱く人は、子供のころに親に避難されたり、認めてもらえなかったと思っていたり、親の期待にこたえられなかったと思っている人が多いです。
実際に親がそうしたかというより、その人がそう感じているということです。
優越コンプレックスとは?
優越コンプレックスとは、自分は優れていて凄いのだと人に見せたいと思う心理です。
自分の自慢話を他人にしたり、ブランドものや高価なものを持ち、それを他人にアピールします。
例:高級品を身に着ける 学歴自慢など
しかし、 優れていると見せかけ、実は劣等感を抱いている心の状態にあります。
コンプレックスを抱いているからこそ強がってアピールするのです。
この状態にある人は、ありのままの自分を認められないので自分は他人より凄いということをアピールしなければならないのです。
本当は自分に劣等感を抱いているのですが、それを他者に知られたくないと思っているのです。
例えると、暗い夜道が怖いのだけど怖いとは言えずに強がって歌などを歌っている状態です。
優越コンプレックスは、人から見られたいという願望も持っています。
優劣コンプレックスとは?
優劣コンプレックスとは、自分の優越性を保つために他者を攻撃する心理です。
人の欠点を攻撃したり、人のだめだなと思うところを見つけては指摘します。
他者を攻撃し、他者を陥れることで自分が凄くて優れていることをアピールします。
他人を下げないと自分を上げれないからです。
実は自分に劣等感があるからこそ、自分の優越性を認めてもらおうと優越性をアピールするのです。
自分の劣等性から目をそらしたい、見たくないという心理状態です。
劣等コンプレックスと優越コンプレックスは同じようなもの
劣等コンプレックスと優越コンプレックスはよく似ています。
この二つは表裏一体です。
自分は○○だから○○出来ない
↓
では○○ならうまくいくんじゃないだろうか?と考えるのです
○○に当てはまるのは例えば学歴や容姿や高価な持ち物です。
何かがあれば出来るんじゃないか?と何かに託すのです。
劣等コンプレックスがあると優越コンプレックスに移行しやすいのです。
しかし、残念ながら自分以外のことや物に託しても何も変わらないのですね。
変えるべきは自分の本質なのです。
傍観者の心理
いじめの現場には、関わろうとしない傍観者が存在します。
その傍観者の心理は、不安から来るものだとアドラーは言っています。
周りの誰かと同じことをしていないと不安で仕方がないのです。
いじめの対象になっている人のことを嫌いと思っていなくても、いじめをする仲間に入ってしまう人がいるのです。
人と同じことをしないと不安だから。
ただそれだけです。
不幸自慢
最近は不幸自慢という言葉はよく耳にしますね。
自分はこんなに大変でかわいそうなのだとアピールすることです。
「かまってちゃん」とも言います。
こういう心理も自分を認められず自分に自信がない所から来るそうです。
また、不幸自慢にも人から見られたいという心理があります。
自己肯定
劣等コンプレックス 優越コンプレックス 優劣コンプレックス 不幸自慢などは、自己評価の低さに原因があります。
自己肯定とはありのままの自分をすべて受け入れるということです。
「だめだな」と思う自分のことも、自分自身が受けとめてあげることです。
どんな自分も自分なのだから・・・自分って存在するだけで素晴らしいのですよね✨
自己肯定感を育てるには、 子育て期は大きく影響するようですが、本当に自分を変えたいと思えば人はすぐに変われるのだとアドラーは言っています。
人は3日で変われるとアドラーは言う
変わろうと思うか思わないかだけ。
自分に自信がないから自分を認められないだけ。
それに気づいて変わるだけだ。
人は3日で変われるとアドラーは言っています。
アドラーはこの3つがあれば人は成長し幸せに皆仲良く生きていけると言っています。
・私には能力があると信じること
・人の役に立とうと思って生きる
・人は仲間だと考える
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いじめをする人は、これらの心理的コンプレックスを持っているのですね。
大人になり社会に出てまでも、自分のコンプレックスにも気づかない、気づけないなんて・・・。
いや、気づいているけど気づかないようにしているのかもしれません。
自分が見えていないのでしょう。
神戸の加害教員たちは、今回のことを大いに反省し、自己を見つめるときなのではないかと思います。
もう年だから、とか、性格は変えられない、とかいう人もいますが、アドラー曰く人は3日で変わるのですから、自分のすべてを自分が認めて自分に自信を持って生きていくためにまずは一歩踏み出したいですね。
年齢関係なく。
アドラー心理学にはいろいろな本が出ていますが、こちらは漫画なのでめっちゃわかりやすいですよ。
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最後までお読みいただきありがとうございました。