ゆるかわです。
親御さんを在宅介護されていると、この介護はいつまで続くの?と考えることがあるのではないでしょうか?
大切な親を自宅でずっと看たい…でも、いつまでやれる?という不安も出てきます。
こちらの記事は、私の母の時の経験も併せて、施設入所のタイミングや手続きのことを、元介護スタッフ目線で書いていきたいと思います。
施設入所のタイミングとは一体いつ?
施設入所のタイミングは、ズバリ!その人 その家庭によります。
家族や本人の考え方によって変わってくるものだからです。
が、一つの目安になるのは、歩行が出来るかどうか?です。
自力歩行が出来ると出来ないでは、介護のレベルが全く異なるからです。
そこで、車椅子がないと生活できない状態になってしまった時のことを考えておく必要があります。
自宅内で車椅子は使用できるのか?を考えてみましょう。
・玄関からの出入りが可能であるか?
・廊下・部屋のスペース
・トイレへの出入りは可能であるか?
・自宅での入浴は可能であるか?
などをチェックしてみましょう。
在宅で車椅子使用でも、デイサービスやショートステイ、訪問入浴などを上手く取り入れれば、入浴は可能になります。
もし、どう考えても在宅で車椅子の使用が出来ないようなら、施設の相談は早めにしておくのがいいかもしれません。
私の母の場合、そのタイミングは突然来た
私の実家は、上に書いたような、車椅子での移動が難しい家なのです。
部屋数、廊下の広さ、玄関の広さ、すべての条件が悪すぎます。
大掛かりなリフォームや模様替えをすれば、出来ないこともないけど。
それには、お金とパワーを必要とします。
ですから、両親には「できるだけ長く自分の足で歩いてくれますように!」と願っていました。
が、母の歩行は、昨年の春頃から徐々におぼつかなくなっていきました。
今思えばですね、母は、身体を傾けながらも必死に力を振り絞って歩いていたんです。
※2019 9月の父と母 母の誕生日に撮影しました
昨年6月のある日突然、母は立ち上がれなくなりました。
いつものように、母の両手を支えながら、「立つよ~」と声をかけても、母は立ち上がりません。
母は立ち方を忘れたしまったのです。
それは認知症の症状だと、入院後に判りました。
突然立てなくなる、というのは本当にショックなことで、私は何度も泣きました。
そろそろ施設の申し込みをしようか?とは考えていましたが、
ほんとうに、突然に、施設の申し込みをしなければならない状況が来てしまったのです😢
施設入所を検討するなら
施設入所を検討する場合は、まず担当ケアマネさんに相談してみましょう。
ケアマネさんは、利用者さんの状態に応じて、必要なケアサービスを提案してくれますし、施設入所の相談にも応じてくれます。
担当ケアマネさんは月1のペースで訪問してくれるので、その時に話してみましょう。急ぎなら、担当ケアマネさんにこちらから連絡しても良いでしょう。
ケアマネさんには、施設をリストアップしてもらったり、施設に関する資料も貰いましょう。
勿論、家族が資料請求したり施設見学してもOKです。
どんな施設があるのか?
施設と一言で言っても、色々な種類があります。
ざっと挙げてみます。
【公的施設】
・特別養護老人ホーム→特養
・介護老人保健施設→老健
・軽費老人ホーム→ケアハウス
【民間施設】
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・グループホーム
・サービス付き高齢者住宅→サ高住
・シニア向け分譲マンション
こんなにあるのです。
公的施設は民間施設に比べ利用料が安く、申し込みが集中しやすい傾向にあります。
ただ、どの施設を選ぶのかは、好みや考え方もありますし、どれが正解ということはありません。
どのタイプの施設を検討したらよいのか?全くわからない場合は、ケアマネさんに相談すると提案してもらえます。
施設申し込みのやり方手順
ココで言う施設とは、特養やケアハウスといった公的な施設のことです。
民間施設は、公的施設よりも料金が高く、申し込みが集中することは少ないです。
従って、民間施設はいつでも申し込みは出来ます。
公的施設では、同時に何か所も申し込みをしてもOKです。
違反ではありません。
多い人だと10か所以上も申し込んでいるそうです。
でも、だいたい2~3か所の施設を同時に申し込む人が多いようです。
申し込みは1か所のみという人もいます。
では、申し込み手順です。
① まず、入所希望の施設に電話を入れて、申し込み手続きのアポを取ります。
② 該当施設の申し込み担当の人(相談員さん)が、日時や持ち物、その他詳細を教えてくれます。
まず、見学したい場合は、その時に伝えましょう。
③ 申し込み日は予約の場合が多いと思いますので、予約日に施設に出向くことになります。
私が母の特養入所の申し込みをしたときは、約30分で完了しました。
ちなみに、私は1か所しか申し込みしませんでした。
あちこち申し込んでも全部に入れるわけではないし、気長に待とう!なるようになる!と思っていました。
注意:特別な事情で早急に入所したい場合は、その旨を申し込み用紙に記入するようになっています。
例えば、介護する家族が不在、介護者が病気など。
結局、施設にはいつ入れる?
ケアマネさんの話では、特養の場合、申し込んでから入所の声がかかるまでは年単位だそうです。
サイクルが良い施設だと、半年~一年くらいで順番が来るようですが、まず、一年は無理だと思っておいた方がいいでしょう。
周りの経験者の話
私の知人は、申し込んでから半年たたずに呼ばれたそうです。
その人曰く、「施設が利用者を選んでいる場合がある、介護度が高い利用者を優先して入れる施設もあるらしい。」とのことですが、
これは、都市伝説なのかもしれませんね(笑)
施設待ちの間はどうすればいい?
公的施設→特養やケアハウスは申し込んでも、年単位で待たなければならない場合が多いのです。
しかし、待ったなし!在宅介護はもう無理!というときは、どうしたらいいでしょう?
その時は、以下の施設を利用しながら、施設の入所を待つことになります。
・ロングショートへの入所
・介護老人保健施設→老健への入所
・介護療養型医療施設への入所
ロングショートは、月をまたいでショートステイを利用するというものです。ショートステイのロングバージョンで在宅扱いになります。
在宅扱いとは言っても、入所しているのとほぼ同じです。
老健や療養型は、病気がある場合でしたら入所しやすいので、ケアマネさんに相談してみると良いでしょう。
認知症の人の場合は、グループホームの入所も可能なので、こちらも視野に入れてもいいかもしれません。
因みに、私の母は施設ではなく、まずロングショートに入所させてもらいました。
そして、申し込んだ特養には入ることなく、母は亡くなりました。
まとめ
施設入所のタイミングや施設の申し込みについて書きました。
まとめますと、
・施設入所を検討する一つの目安は、歩けるかどうか?ということ
・施設についてわからないことや不安は、ケアマネさんに話してみる
・公的施設で人気の特養は、年単位で待たされる
在宅での介護は大変でしょうが、介護者の方は決して無理をなさらないでくださいね。
お互いに、笑顔で穏やかな毎日を過ごしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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