私の母は月に1度、認知症のため近くのクリニックを受診していますが、診療に対して「これってどうよ!?」と思ったことがあります。
私がクリニックに対して抱いた不信感や疑問を書かせてください。
母の受診状況
私の母はアルツハイマー型認知症と診断を受け、現在は月に1回専用のクリニックを受診しています。
通院を始めてからもうすぐ2年になりますが、通院を始める前に既に認知症になっていたわけですから認知症歴はもっと長いです。
いつから発症していたかは正確にはわかりません。
父も私も私の子供達も、皆で協力して受診にこぎつけました。
認知症の人の受診は簡単ではありません。
すぐには受診させられないパターンは多いです。
というか…症状が顕著になってきてから、やっと家族は気付くことが多いです。
現在受診しているのはデイケア併設のクリニックでここの標榜は、
・もの忘れ外来
・精神神経科
・心療内科
で、母はもの忘れ外来にかかっています。
認知症の人以外にも、精神疾患がある方などが診察に来ています。
クリニックの謎の対応
受診当初は院長先生が診て下さっていました。
母の診察に立ち会って思った事は「たったこれだけですか?」ということです。
思っただけで実際にはお医者様に直接そんなことは言えませんが(~_~;)
認知症薬の必要性についてはしっかりと話されましたが診察時間は短い。
5分かからないですね。
待ち時間はその10倍近くの日もあります。
診察5分の中に、お医者さん看護師さんからの気の利いたアドバイスは全くありません。
アドバイスどころか、認知症の人とどう話していいのかわからないようにも見受けました。
私はたまたま元介護職なので認知症の人がどんな風でどう接したらいいかが、ある程度はわかっているつもりです。
それでも身内の認知症ともなると感情が入り、見えなくなる部分もあるわけです。
このような診察だとすると、ご家族が介護や認知症の知識が全く無い場合わからないことだらけになってしまわないだろうか?と感じました。
そして2~3回受診した頃でしょうか?
診ていただいていた院長先生が病気のため休養に入られ
「代理医の診察となります」という貼り紙が受付に貼られるようになりました。
ああ院長先生は体調が悪かったんだな?
だからアドバイスも出来なかったのかな?と私は勝手な解釈をしていました。
代理先生の診察に期待をこめて母を連れて診察室へ入りました。
代理先生はかなりのお爺さん先生です!
きっと、もうすでに引退しているであろうドクターが急遽呼ばれて手伝いに来たのか?
「大丈夫なのか?この爺さん」心の声
嫌な予感は的中。
診察時間毎回約3分かそれ以下です。
爺さん先生「元気ですか~?あ~はいはい、そうねそうね、はい」
私が話そうとしても終わらせようとする爺さん先生。
その横で看護師さんが私の話の内容をPCに打ってます。
カルテ?看護記録?
することといえば次の予約。
以上。診察終了。
適当にあしらっている‥と感じさせるような爺さん先生の態度はすぐにわかりました。
認知症の人って感受性が強いのか、そういう雰囲気をすぐに読み取りますから、
母もその爺さん先生を嫌がるようになっていきました。
診察室にさえ入りたがらなくなってしまった母。
これが診察?これが医療?薬を出せばそれで終わりなのかい?
クリニック変えようか?
せっかく受診出来たというのに‥また病院探しか~それも嫌だよなあ。
私の心はどよ~んとしていました。
認知症診察の医療費明細を良~く見てみると
随分前になりますが、医療費で妊婦加算が復活することが問題になっていたことがありましたね。
普段は医療費明細なんて見ることはありませんが、気になったので母がかかっているクリニックの明細を見てみました。
医療費の内訳ですが、
再診料
投薬
精神科専門療法
です。
※各点数を書くのは控えます
合計で約480点くらいでした。
医療費は1点が10円ですから、480点ということは約4800円が医療費となります。
母は70代で、2割負担ですから、負担額は約960円です。
それとは別に薬代があります。
すべての合計が約2200円です。
医療費が高いということが言いたいわけではありません。
むしろ高齢者の医療費は安いと思っています。
私が気になったのはこれなのです。
通院精神療法:30分未満の場合・1回につき
⇓ ⇓ ⇓
※かなりぼやけていてごめんなさい
明細には通院精神療法:30分未満と書かれています。
通院精神療法とは
対人関係の改善・社会適応能力の向上を図るための指示・助言の働きかけを継続的に行うというケアのことです。
通院又は在宅の患者に対し、精神科の担当医師(研修医を除く)が一定の治療計画のもとに危機介入、対人関係の改善、社会適応能力の向上を図るための指示、助言等の働きかけを継続的に行った場合を評価しています
引用:精神科専門療法
母の診察時に社会適応能力の向上を図るための指示や助言なんて一切ありません。
でも、通院精神療法だと明細には書かれています。
これは未だに私の中では大きな不信感です。
認知症を治して!なんとかして!なんてことは求めていません。
母(患者)は認知症だけど、いかにこれからの人生を健やかに生きていくか?
そのために家族(介護者)は何をするべきか?どう接していったらいいのか?
を専門家の立場からアドバイスして欲しいのです。
これは認知症の家族を持った人なら皆思うことなのではないでしょうか?
もうクリニック変えようかな?と思っていたころにお爺さん先生から今度は女性の先生に変わりました。
その後通院精神療法:30分未満中、診察時間たった5分未満は相変わらず変わりませんが、以前よりは話を聴いて下さるようになりました。
これでしばらくは安心して通院が続けられると思います。
全ての病院がこのようなことがあるわけではないとは思います。
でも、もし私と同じようなことを感じるご家族がいらっしゃるのなら?
これは改善されて欲しいことではあると思います。
医療機関等では、介護者(家族)と本人の目線になって専門家としてのアドバイスを是非ともしていただきたいです。
介護者(家族)は、ただ不安なだけであるということかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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