ゆるかわ☆です。
一雨ごとに暖かくなっていますが週末はまた冷える予報。寒暖差があります。
現在私の父は入院中です。1月末に一般急性期病棟から地域包括ケア病棟に移り約3か月経ちました。
高熱で救急車で運ばれて入院してから長かったです。
父は徐々に熱が出る回数が減ってきました。
そして父から私に携帯電話でメールが入りました。80歳ですがなんとかメールは出来ます。
「退院が決まった。明日かもしれない」という内容のメールです。
ですが私は担当ドクター・看護師さんから何も連絡を貰っていません。
おかしいな??と思っていました。
父の病室へ行き直接聞いてみると担当ドクターから「退院を許可します。」との嬉しい知らせがあったというのです。
担当ドクターから直接聞いた 父は「退院だ」と喜びました。
父はすぐに次の日帰れると思い込んで私にメールしてきたのです。
しかしそういう訳にはいきません。
地域包括ケア病棟には退院までの流れが決められているのです。
地域包括ケア病棟とは
そもそも地域包括ケア病棟ってどんな病棟?まだ新しく聞きなれなくて知らない方も多いと思います。私も知りませんでした。
私は元介護職員、しかもデイサービスの職員だったのに地域包括ケア病棟を知らなかったなんて恥ずかしいことです。
地域包括ケア病棟とは厚生労働省が2014年に新設した新しい病棟のこと。
2025年には日本は団塊の世代の人たちが75歳以上になることが想定されているため、そのころまでに地域包括ケアシステムを構築していくことになっています。
日本は現在国民の4人に1人が65歳以上の高齢者で、その数は今後更に増えるといわれています。
高齢になり要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられるように、住まい・医療・介護・生活支援が一体となり生活を支えて行くのが地域包括ケアシステムです。
その先駆けとして地域包括ケア病棟が全国の病院に新設されたのです。
国はこのようにして高齢化社会を乗り切っていこうと考えているんですね。
これはいわゆる医療と介護の連携です。
地域包括ケア病棟はどんな患者さんが入るの?
まだ病状が落ち着かないうちは一般急性期病棟 、病状が安定してきて退院が近づいてきたら地域包括ケア病棟へ移るということです。
父の場合は担当医から話がありました。
「血液検査の数値も良くなってきましたし退院に向けて準備をするということで近いうち病室を変わってもらいますね。」と言われていたのです。
私はただ病室が変わるだけだと思っていたのですが、看護師さんから「診療計画書に娘さんのサインをいただきたい」と言われそこで病棟が変わったんだと気付きました。
このような診療計画書にサインをしました。
こちらの病院の場合、一般病棟と地域包括ケア病棟は 同じ階同じフロアです。
でもよく見るとここの看護師さんの制服の色が前に居た一般病棟の看護師さんの制服の色と違います。
患者さんや家族が見違えないように区別するためですね。
職員さん同士も紛らわしいということもあるのでしょう。
私の父は現在要介護2です。
昨年要介護認定を受け介護サービスは週1回だけデイサービス利用を始めたばかりの頃、昨年11月に入院しました。
入院中しばらく発熱が続き入院生活が長引いていました。
2週間程前にようやく熱は下がりましたがベットの生活が長くなり筋力も落ちています。
このままの状態で自宅に戻っても果たして以前のような生活が出来るのか?
そんな不安が父にも私にもありました。
そう思っていた時の地域包括ケア病棟への移動でした。
地域包括ケア病棟へ移ると毎日リハビリがあります。
地域包括ケア病棟は自宅や施設に帰るための病棟なのです。
ですから自宅生活に向け医療・リハビリ両面でのケアをしていただけます。
地域包括ケア病棟で退院前にやること
担当のドクターから「退院」と聞いてすぐにでも明日にでも帰れると思った父。
しかしまだ帰れないとわかり、がっかりして涙をポロリと流す父。
(マジで泣いていました😢)
え?あの頑固おやじだった父がいとも簡単に😢泣く。
子供みたいに素直でかわいい面を見ました。子供に還るとはこんな感じ?
要介護ではない方が一般病棟に入院した場合は、退院が許可された段階で家族と相談し退院日を決めますよね。
しかし地域包括ケア病棟では退院までの流れというものがあります。
ここは慎重にしっかりと計画を立てるべきところ。
①まず自宅に日帰りか宿泊かでお試しで帰ります。
②その間患者さんはどんな様子だったのか?
看護師さんからもらうチェック表に記入して提出する(家族が記入)
車から降りれたか?玄関の段差は上がれたのか?排泄は?等々
いくつか項目があります。
③病院から担当ケアマネさんへ退院が決まったと連絡が入ります。
④退院前カンファレンスを行います。
担当者会議といって、その患者(利用者)に関わる人が集まって
退院後の生活について話し合いをします。
患者(利用者)本人・家族(キーパーソン)の他
担当ケアマネジャー・担当医・担当看護師・リハビリ・福祉用具の営業の人・利用している施設のスタッフなどが出席します。
多くのスペシャリストの方にお世話になるわけです。
その後晴れて退院となります。
父にそのことを話しましたら、「なんかようわからんわ~なんでもええわ」と投げやりな答え。
でも、自分一人のためにこれだけの人たちが時間を作って集まってくれるって何と素晴らしいことでしょうか。
介護保険も無く、医療も充実していなかった時代には考えられなかったことです。
今は医療と介護の連携がしっかりできています。
日本は本当に至れり尽くせりの良い国だと思います。
父には(私もですけど)当たり前に思えることにも感謝を忘れないでいてもらいたいなと思います。
父のお試し帰宅は問題なく無事に終わりまして来週初めにカンファレンスとなりました。退院まであと一息です。
今回の父の入院では、私もいい勉強させてもらいました。
リハビリは毎日頑張っています。
実家の玄関の段差は27センチだったのでリハビリの先生にお伝えしました。
お読み下さりありがとうございました。